エイム練習ってムダなのかも?
オーバーウォッチは敵との1対1で撃ち合う状況 ――― いわゆる、タイマン ――― は少ない。
チームシュータという仕組みである以上、タイマンが発生しても、すぐ横槍が飛んでくる。
また、valoのように一瞬の撃ち合いで勝負が決まることがない。
もっと言うと、そもそも体力が多い、すなわちキルタイムが長い。
では、長いキルタイムに効いてくるのは?
そうです、一方的な有利を押し付ける”ポジション”ですね。
ということを踏まえたうえで、エイム練習のムダそうなところを実例で捉え直してみましょう。

エイム練習1の練習は上のようにレレレしているbotを撃つことになります。
ところで、上画像のように目の間でレレレしている敵と撃ち合うシーンってありますか?
――― いや!あるだろ!
――― 本当に?
こんな「シチュエーションで撃ち合うシーン」、あるにはある。
でもそれって相手がポジションミスした時なのではないでしょうか?
さて、先に進む前に「撃ち合いの鉄則」に少し触れておこうと思います。

――― 鉄則1:相手の苦手距離に持ち込み、自分の得意距離で戦う
撃ち合いの鉄則のひとつです。
アッシュ(中遠距離) vs キャスディ(近中距離)
バティスト(中距離) vs トレーサー(近距離)
アッシュは敵との距離を保って戦わないといけないし、バティストも寄られないように攻守を組み立てるべきです。
つまり上画像のように、アッシュなどのヒーローは近づけさせてくれません。
というか、アッシュとこの距離で戦えるようになった時点で、ある程度勝ちなのです。
エイム練習は「自分の戦いやすい距離でエイム訓練する場」です。
エイム練習では「相手を自分のテリトリーにハメるポジショニングの練習」は含まれていないのです。
本番の戦いの中のキルプロセスは、ポジショニング → 敵に攻撃、の順番です。
ですが、エイム練習は後工程(敵に攻撃、のステップ)しか練習できないんです。
エイム練習は「相手がミスしたとき」の練習
オーバーウォッチにおいてタイマンの発生率は10%2ぐらいじゃないでしょうか?
基本的には多方向からの攻撃に備え、遮蔽物を中心とした戦いになります。
遮蔽物を介した撃ち合いは、ある種の牽制射撃であってキルは生まれにくい3。
戦場を動かすのは上で説明したみたいな、有利なテリトリーで戦う状態を整えたときです。
有利なテリトリー・・・相手の苦手距離、かつ、自分の得意距離、ですね。
自分が有利なときに攻撃する、有利を作るためにフィールドをデザインする、それがオーバーウォッチです。


遠距離DPS4でも有利なテリトリーで戦わないといけないのは同じです。
牽制射撃のステップのウェートが大きいのですが、牽制射撃があるから敵をテリトリーに追い込む動きができるんです。
このことを意識すると遠距離DPSをプレイするときの新たな戦略を身につけられるかもしれません。


ここまでやってようやくエイムが効いてきます。
敵の隠れる場所が無くなった!
チャンスタイムです!

ということでエイム練習とは、敵がミスしたときのチャンスを逃さないため、という意味合いが大きいと思います。
エイム勝負で決着が付いているように見えたとしても、その裏には敵がミスするように追い込んでいく戦略があったりします。
これがオーバーウォッチが戦略ゲーといわれる所以(ゆえん)です。
フィジカル(エイム)は大切ですが、戦略ゲーにおいて戦略以上に重要なモノはありません。
――― エイム練習なんかより、ポジショニングなどのマクロを練習しましょう
というのが、エイム練習が軽視される理由のひとつなのではないでしょうか。
しかし、それでもエイム練習は必要
それでもなお、エイム練習は重要です。
有名配信者でエイム練習をもくもくと繰り返す人も多いですよね。5
ここでは、競技シーンレベルの話ではなく「必要最低限のエイムができない人」へ向けて説明します。
――― エイムより戦術が重要なんでしょ?
それはそう。
しかし、最低限のエイムも無くて良い、という意味ではない。
びっくりされるかもしれませんが、棒立ちのキャラにすらハズしてしまう人もいます。
レティックルをまっすぐ動かすことができない人だっています。
このレベルの基本中の基本ができない人が結構な数・・・います。
こういう人たちほどエイム練習をおすすめしたいです。

エイム練習しないことを責めてるんじゃないんです。
「エイムできたらもっと楽しいのに!」っていう話なんです!
エイムに苦手意識があるせいでピック幅を狭めている人もいます。
エイムレベルを基本クラスまで上げるのは一瞬です。
ちょっとの練習でできることがたくさん増える。
できることが増えれば試したいことが溢れてくる。
エイムが新たなOWの旅につながっているんです。
エイム練習は ”楽しい” のスノーボール
エイム練習は楽しさの種を撒きまくる行為です。
そもそもエイムはシューターの本質です。
エイム向上で得られる快感は本質的な楽しさなんです。

そしてエイムが上がると、エイムを理由に避けていたヒーローをピックできるようになります。
ヒットスキャンを避けていたアナタ!
ヒットスキャンのヘッショ快感を試してみるのはどうですか?
エイムが良くなるとプレイの幅が広がります。
上では、相手のミスを逃さないためのエイム、と述べました。
逆説的ですが、エイムがうまくなるとミスの捉え方が変わります。
今までは諦めていた相手の回避行動も、エイム力が身につくとチャンスに変わることもあります。
私の友人は「バティストのジャンプは逃げ行動だと思っていたけど、今思うとキルチャンスだね」と話していました。
こんな感じで、ゲームそのものの見え方がクリアになります。
自分が活躍できるチャンスをたくさん発見できるなんて最高じゃないですか。

今回はエイムについて考えてみました。
人気があればエイム練習の方法とかも記事にしたいですね。
初心者にもわかりやすいつもりでテーマを展開しましたが、他の観点をお持ちの方がいればご意見お待ちしております!
コメント
良いことを教えます。オーバーウォッチはFPSゲームです。だからエイムは必要です。以上
だからその必要具合の話をしてるんだろw
オートAIM使ってもプラチナくらいで止まってる雑魚もいるんだぞ
良いことを教えます。オーバーウォッチは戦略ゲームです。だからエイムは必要ないです。以上