上級サポートは回復だけで満足しない

サポート

サポートでのし上がっていくとある日壁にぶち当たります。
しかもこの壁、指摘されるまで見えないからやっかい。
見えないもんだから「サポートは運ゲー」なんて思っちゃう。
まあ、運ゲーライクなのは事実なんですが。

サポートに関するどうしようもない事実

サポートは味方依存度が高い。
なので味方と噛み合わないと勝てるはずがない。
理解あるタンク、DPSが味方にくることを、サポートは祈るしか無い。

・・・とはいえ「運ゲー」と言って良いのは上級サポートだけです。
仕事をノーミスでこなせるサポートだけが言っていいセリフですね。
その点、我々レート帯ではミスも多い。
というか、今回のテーマを知らない人すら結構います。

回復するだけならヒマ

サポートの仕事は回復!
じゃあ、ヒールだけしてたらいいのか?
今回のテーマはこれで、前回記事の対となる内容です。

確かに、回復だけでもかなりの仕事量です。
しかしサポートの仕事が回復だけのわけがありません。
サポートヒーローが多い理由を考えてみてください。
回復のしやすさだけだったらサポヒーローはもっと少なかったでしょう。

回復しかしないサポートはゴールド止まり。
プラチナにすら到達できないかもしれません。
サポートは回復して当然、むしろ回復しない時間をどうやって作るかが大事。

回復するかどうかを瞬間で判断し、自分ならではの付加価値を。
これがサポートとしての実力に差を生み出すのです。

上達への第1歩:ダメージを出す

最初に知るべきは、サポートが攻撃に参加する重要性です。
サポートはめっちゃ火力でます。
サポートが火力を出したから勝てた、こういう試合はたくさんあります。
むしろ、サポートが火力を出せなかったから負けた、こういう考えが大事。

繰り返しますが、サポートはダメージを出しましょう。
なにもキルを取れと言ってるんではないんです、攻撃する姿勢が大事なんです。

例えばタンクを攻撃するだけでもいいです。
敵タンクへの攻撃は有効でない場合が多いように感じます。
それでも、敵タンクへのダメージは、敵サポートへの負担に繋がります。
間接的ではありますが、敵サポートへの圧勝負の一因です。

フリーで撃っている敵への1撃、この効果を説明できますか?
1つめは、この微小なダメージがキルに繋がる可能性です。
2つめはこのダメージで敵DPSの攻撃が一瞬止まること。
止まらないならこのままスナイプキルしてやれば良いんです。
まともなDPSならポジションチェンジの無駄な時間を使ってくれます。
3つめは、逆説的ですが、攻撃が防御になる点です。
敵に攻撃をするということは、敵を見ることと同じです。
サポートは射線に気をつけろという話がありますが、それは敵を観察することから始まる。
味方回復しかしないサポートは敵を見る癖がありません。
攻撃する習慣が、プレイヤースキル「敵攻撃感知」を養うのです。

判断の難しい問題ですが、1vs1に割り込むの強力な動きです。
1vs1している味方を回復し応援する、という形もあります。
しかし、1vs1を自分で終わらせる、つまり1vs2にしてしまうという形です。
味方がデスさせないことがサポの役割ですが、私の感覚では、攻撃として加わるパターンの方が勝率が高いように思っています。
味方のヒールか?それとも攻撃するのか?これを瞬時に判断するのは難しいですが・・・
どうでしょう?本当にサポは味方に依存してばっかりでしょうか?

マジでサポートの攻撃性能を理解してほしいです。特にアナ。
例えばアナの1発751ダメージ。
アッシュのスコープショットと同じ、かつ、距離減衰なし。
いや、もう、こんなの実質アッシュでしょ。
回復もする、そしてチャンスのときにはチームに+アッシュの攻撃性。
これがアナの強みです。
アナの攻撃不参加が、どれだけ損か伝わったでしょうか?

チームの責任、サポートの責任

とりあえずは「サポートはダメージ出さないといけない」を覚えてほしいです。
当然のことながら、回復を無限だと思っている味方だと回復で手一杯になります。
しかし、被弾意識の高い味方が来たんだったら、今度はサポートが試されるターンです。
味方がサポートの動きやすい環境を作ってくれています。
この環境を活かしきれないようなら「supp diff」かもしれません。

「味方うまくて楽っすわ~w」と感じているようではまだまだ。
味方のおかげで作れたサポリソースを別の方法で恩返しです。
サポートはたしかに味方依存度が高い。
ですが、サポートが回復だけに甘んじているようでは、味方に文句を言える立場ではありません。
今回は説明しませんでしたが、攻撃以外にもサポートができることはたくさんあります。
回復もする、攻撃もする、味方に独自の動きを加える、これらすべてを常に判断し実行するからこそ、サポートは忙しいのです。

  1. 2023年7月パッチ

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