エリア、エリア、うるせーなと思ってる方も多いかと。
いやぁ、申し訳ない。
それだけ難しく、深い理論なんです。
なんと今回紹介するテクニックは初心者でも実践できる技術なので、チカラを抜いて聞いて下さい。
エリア論はヒットスキャンだけのモノにあらず
ショートレンジよりもさらに短い距離をクロスレンジと言います。
クロスレンジヒーローにもエリア論が通じます。
エリア論がわかってきたぐらいでありがちな思想。
――― エリア論とはヒットスキャンのための戦術
しかし、エリアを広く取り攻撃力を高める戦術はエリア論の基礎であって全てではありません。
広く取る以外の戦術に例えばロックというエリア理論もある。
オーバーウォッチ2はシーズン9からエイムの重要性が落ちました。
だらからこそエイム以外で差を付けないといけない。
これは全DPSが背負っている宿命です。
今回の主役はリーパー、メイといったクロスレンジヒーローたち。
しかも今回のテクニックはすぐに実践できます。
読むだけで勝てる、Read to Win な内容になっています1。
チョークを活かすクロスレンジのエリア取り
クロスレンジヒーローが輝くのはやっぱりチョーク。
チョークの戦い方のバリエーションを増やしてみましょう。
シンプルで実践的な考え方を紹介します。
エスペランサの最終ポイント付近を例に考えてみましょう。
ここをチョークと呼ぶのと反論が出てきそうですが攻めにロックされやすいポイントです。
上の画像の攻め側はザリア、リーパーのラッシュ構成ですね。
カドを利用する教科書のような戦い方です。
さて、このシーン、ちょっとした工夫を入れられると思います。
その工夫とは・・・
こう!
ロックしたいポイントにて、味方タンク-味方DPSで敵を挟む陣形を作るんです。
たったこれだけで強いロックになります。
この陣形が強い理由の1つ目は、敵タンクの前進行動へのプレッシャー。
オリーサ視点で考えてみましょう。
ザリアとリーパーが挟んで待ち構えている場合、防衛スキルは片方にしか使えない。
多くの防衛スキルは前方にしか展開できないため、敵タンク(オリーサ)は前進できない。
逆に、ザリアとリーパーが同じポジションにいるとき(上1つ目の画像)だと、1スキルでふたりを抑えることができる。
オリーサに限らず、シグマ盾、ラマ盾、D.va・・・ほとんどのタンクが抑えることが可能。
敵タンク(オリーサ)に抑えられないように、ポジションをバラけさすのがポイントです。
2つ目の理由は「敵タンクについて行こうとする後衛」にも圧力をかけられるからです。
敵オリーサは厳しいチョークをがんばって通ろうとします。
敵サポートはそのオリーサを支えるために付いていこうとするかもしれません。
そこが狙い目です。
敵サポートは当然オリーサを見ている。
リーパー視点だと、よそ見をしている敵サポートを狙える、DPS脳汁が出る瞬間です。
・・・いやいや、そんなにうまくいかないでしょう?
リーパーの位置がバレてるなら、バティストは安全な遠隔からサポートすればいいじゃん?
これもリーパーの思うツボ。
遠隔でオリーサを回復しようとするとオリーサの行動範囲は狭まってしまう。
今回お伝えしたいメインテーマは以上になります。
有利を取れるチョークポイントで敵を待ち構えるとき、無意識に安心できる味方と一緒にいたい。
しかしあえて味方と離れることでチョークの堅牢性を高めることができます。
遠距離ヒットスキャンだとこうはいきません。
クロスレンジで超火力のDPS(リーパーとか)だからこそできるエリア論なのです。
エリア論の陰と陽
繰り返しになりますが、エリア論が多く語られる場合、それはヒットスキャンの文脈です。
語られる大筋は「ヒットスキャンの有利を築くエリアの取り方」です。
しかし今回の例からわかるように、見方を変えるとクロスレンジヒーローが有利に戦うロック戦術もエリア論と呼べるのではないでしょうか?
私はエリア論の本質とは以下の2つだと考えています。
すなわち
・自分たちの得意を押し付けるポジショニング
・敵のやりたいことを潰すポジショニング
このように考えると、クロスレンジヒーローは当然近距離で戦いたい。
近距離で戦うんだったら、近距離戦をより有利に、です。
その結果としてエリア論でよく言われる「射線を広げろ」とは真逆を採用しています。
ピックするヒーロー、味方構成によって取るべきアクションが正反対になってしまう。
これがオーバーウォッチを難しくする要素であり、また同時に面白くする要素だと思います。
難しくて自信が無い?
大丈夫です、全ヒーローの戦い方を暗記するなんで誰もできません。
「自分たちの有利を活かせているか?」と「敵のやりたいことを許してないか?」を考え続ければどのヒーローも上達していきます。
OW上級者全員が言っていることが真理になります。
――― 思考を止めるな、考え続けろ
・・・ということで演習の時間です
では、みなさんが上達するために本当に必要な内容を書きたいと思います。
今回の記事を読んで何を感じ取っていただきましたか?
――― チョーク(ロック)ポイントで味方とバラけてみよう!
非常にありがたい感想です。
今回紹介したプレイを実践してみたいと思っていただけたのであれば記事として100点です。
・・・しかし、それは「OWを楽しむ」という視点の点数です。
オーバーウォッチ2で上達したい、最強になりたい。
そう思う皆さんはさらに踏み込んで情報を吸収してほしいです。
たとえばこんなふうに考えてほしいです。
――― 本当のこのプレイは強いのか?
上達のヒントがここにあります。
SNS、動画、記事、いろんなところでオーバーウォッチのコツが落ちています。
それを実践するだけでも上達しますが、もっと掘り下げてほしいです。
ネットに落ちている情報は、実に深い背景知識が必要です。
表面だけを理解しても真の成長には届きません。
今回の記事で言うと、例えば、提示されたプレイのカウンタープレイを考えてほしいです。
実のところ、今回のプレイ例はそんなに強くありません。
突破する方法はたくさんあります。
それをぜひ考えてください。
そうすることで
・自分が実践する時に、弱点を意識したプレイまで実行できる
→実践するにしても突破されにくい、応用の効くプレイに昇華
・敵に実践された時に、どうすれば突破できるかも理解している
→自分は実践できるのに、敵には実践させない
まで、届くのではないでしょうか。
というわけで演習です。
今回の記事の内容を敵に実践された場合、どうすれば突破できるでしょうか?
フレンドと議論してもらえたりすると嬉しいです。
- 書いてる時にネストさんが読んでくれてると言ってくださったので気持ちが大きくなっています
コメント
いつも楽しく読ませてもらってます。
よく使うのがリーパーなのでとても勉強になりました。
ぁ、ちなみにクロスレンジはclose rangeです。
交差(十字、横断)はcrossと書きます。
ボクシング用語のcross counterというのが誤ってcross rangeと誤解されているかもです。
クロスレンジ=至近距離 C
ショートレンジ=短距離 S
ミドルレンジ=中距離 M
ロングレンジ=遠距離 L
オーバーレンジ=超遠距離O
\(‘ω’ )
揚げ足取りですみません
あ、そうなんですね。
無知をさらしてしまって恥ずかしいです。
こちらこそ揚げ足取りしてすみませんでした。
オーバーウォッチ布教する時に、
ぐだぐださんをオススメするぐらい大好きで、応援してます。
ヒットスキャンという単語の意味が人によってまちまちで記事を読んだ当初混乱しました。
このクロスファイアの弱点ですか・・・
そのリーパーに対してサポートが届きづらい・・・とかでしょうか?