サポート生存術[射線編]

サポート

射線 / スキル / ???

それでは「おたよりのコーナー」です。

オーバーウォッチ2から始めました。
自分の性格にはサポートが合うと思い、
サポートを選択しているのですがすぐデスしている気がします。
どうしたらいいでしょうか?

モイラ記事で「モイラだとサポートの動きが身につかない」なんて
生意気な文章を書いてしまっている手前、紹介しないわけにはいきません。
サポートの「生存戦略」というテーマで全3回ほど書いてみようと思います。

射線、射線を切る、とは

今回は「射線」について考えていきたいと思います。
FPSでよく使われる用語「射線」とは「攻撃が当たる範囲」のことを指します。
射”線” というぐらいだから頭の中では直線をイメージしているのですが
射線の本質は範囲になります。
射線、平たく言うと、攻撃が届く範囲のことです。

それではまず射線の具体例を考えてみます。

キャスディーを仮想敵とした場合、
「キャスの射線」という言葉は “現在見ている範囲” である①を指すことが多く、
混戦時においては見ていない方向も含む②を指したりします。
高台である③は「射線が通ってる」と言ったり言わなかったり5分5分ぐらいのイメージです。

射線のおおまかなイメージを確認したところで
「射線を切る」について。
射線を切る、とは「射線範囲(主に①、②)に入らない」ことです。

FPSでは「射線を切りなさい!」とよく言われます。
その理由は、いたってシンプル。
自分が射線範囲内に立っていたら攻撃を受けるからです。
ですが、オーバーウォッチ初心者は他FPS初心者より射線に鈍感
なぜなら、オーバーウォッチは回復に特化したサポートがいるから
「ダメージを受けても良いんだ」と思い込みがちなのが原因かもしれません。
敵の射線に入ってるから、ダメージを受ける。
ダメージを受けるからデスにつながる。
こんなシンプルな構図ですが言われるまで気付かないものです。
今日から意識を変えるんです。
甘えてダメージを受けて良い時なんてありません。
ガンガン射線を切っていきましょう!

射線を切る = 自分の視界で判断

射線を切る、すなわち、敵の攻撃範囲に入らない、
それはわかったけど、自分が射線を切れているのかよくわからない!
そんな感じで枕を濡らす日々が私にはありました。

射線を切る感覚について、
ようやく私なりにわかってきたので紹介したいと思います。

射線を切れているかどうかは、脅威となる敵が視界にいないことを確認すればいいんです。
具体的に以下シーンのアナで考えてみましょう。

全体図
アナ視点

上は射線が切れていないダメな例です。
味方のザリアをサポートしたいのはわかりますが、脅威敵アッシュが見えています。
FPSにおいて「敵が見える、ということは、敵からもコチラが見える」ということなんです。
言うまでもないですが、上図だと敵アッシュからアナは丸見え。
狙われ始まるとザリアへの回復は薄くなりますし、最悪自分がデスします。

ここまで露骨に敵の射線に入ってしまう初心者はいないかもしれませんが、
それでも敵がチラチラ見切れる場所(攻撃される危険性)なのにポジション変更しないとか
ロボットが進んで戦場が微移動しているのに同ポジションに居つづけるとか
射線を切る意識が低いのが初心者レート帯の特徴だと思います。

別の質問「アナでスコープ覗くのが怖い」をもらっています。
スコープ視界は狭く、その間に倒さえる危機感を本能的に感じておられるのでしょう。
アナスコープに関しても射線管理が重要だと思います。
敵の射線が切れているのであれば、ひとまずリスクを抑えられているはずです。
最低限射線を切っておけば、それ以外のリスク(ゴリラジャンプなど)だけに気を配ればいいので
安心してスコープに集中できるようになると思います。
プラスで敵フランカー脅威が入る場合、話は別になりますが。

射線を切りつつ、仕事をする

「敵を視解に入れてはいけない」と考えるだけで
射線を切る方法はなんとなくわかったのではないでしょうか?

そして大事なのは
射線を切ってリスクを抑えつつ、それでいて仕事をこなすことです
先ほどのアッシュ例の答えの1つを紹介しましょう。

アナが右サイド小道の覗き込みポジションに移動
新ポジションでのアナ視解

この新たなポジションが意味していることを考えてみてください。
素晴らしい!
このアナの視界には敵が一切見えていない!
ということは、アナは敵の一切の射線に入っておらず、敵に攻撃されない!
それでいて、味方ザリアのみを視解に入れているので
ザリアへのサポートはフルコミットできる!

このような、
 敵を視界に入れない = 敵の射線を切る、
かつ
 味方のみを視界に入れる = 味方のサポートは全力でできる
のポジションがサポート生存術の1つなのです。

この ”瞬間” だけ射線を切るというプレイ

これだけ話を聞けば射線切れそうですよね?
でも、一筋縄でいかないのがオーバーウォッチです。
さっきの例をもう一度思い出します。
すごく安全なんですが、タンクが前進してしまうと・・・?

そう、回復できなくなってしまうんです。
ザリアの後ろにつけて、サポートし続けたいところですが、
このロングランのメインロードは敵射線が交差する危険地帯でしたね。
サポートはメインロードに出ることはできないのでしょうか?

そんなときに心がけたいのが「一瞬だけ」射線を切るプレです。
具体的には、こんな感じにメインロードに出れば良いんです。

今回はポジションから生まれる視解が大事、次に注目
危険エリアだが敵は視解にいなくて、ザリアだけ見えてる

敵アッシュがいる場所を小さな遮蔽物で隠してる(隠れてる)のがいい感じですね。
これなら引き続きローリスクでザリアをサポートできます。
なぜ、これが「一瞬」かと言うと、敵アッシュはアナに気づいて射線を変えてくるはずだからです。
次に予想されるのは、画面向かって右がわに敵アッシュが移動してくる場面でしょう。
そうなってしまうと射線は切れていません、危険です。
でもそれに対応して、今度は自分が遮蔽物の左に移動すればよさそうですね。
こんな感じで小さな遮蔽物でも自分が細かく動くことで、
たとえそこが危険エリアでも射線を切り続けることができる、ということも覚えておきましょう。

ノーリスク・ノーリターン

直前の話ですこし触れましたが、
射線を切って安全圏でぬくぬくサポートのみ、というのも考えものです。
「一瞬だけ射線を切る」はリスクがありますが、ザリアサポートというリターンを得ています。

安全プレイのみでレートが上がるほどオーバーウォッチは甘くありません。
今回は極端な例として敵を完全に視解に入れないプレイを例にしましたが、
この例ではアドバンテージを失ってる部分もあります。
たとえば、視界内に味方ザリアしか写ってない時にスリープはいつ使うのでしょうか
阻害ビンも同じです。
敵にゲンジがいるときに、ゲンジを視界にいれていなかったら、終始居場所がわかりません。
次にゲンジに合う時は奇襲された時、デスするときです。
そうならないために、常に視界にいれてゲンジの居場所を把握することが大事です。
今回の記事は射線を切る意味のみにフォーカスした記事です。
こんな安全プレイばかりしていたら地雷認定されてしまうかもしれません。
(全3回のサポート記事が終わったときに、みなさんの中に最終的な結論みたいなのが芽吹くといいのですが、私の実力では・・・)

また、安全プレイが体に染み付いてしまうと
強い高所とかを取れたときにその場所から動きたくなくなってしまいます。
たとえ味方タンクが前に出すぎても、
もどってくるのを待つ、出過ぎたほうが悪い、という考えになります。
しかし、そんな味方を活かしてこそキャリーです。
リスクを犯してでも前に出て、味方タンクを生きて自陣に返すべきです。
味方が悪い、で終わるのはダメです。
そんな味方をキャリーしてこそレートが上がるのだと思います。

こんな感じで当ブログは初心者向けに極端な例を記事にしてます。
ですが「本当にそうか?」「どんなときでも当てはまるか?」と疑問に持ってほしいです。
当ブログに限らず、いろんなところで情報を得ると思いますが、
そこに書いてあるのは断片的なものですので、
常に理由や理屈を追うようにしないと応用がきかないと思いますね。

コメント

  1. 匿名 より:

    いつも参考にさせていただいてます!
    サポートメインに嬉しい記事ですが、DPSにも読んでもらいたいと思ったり…

    対フランカーの生存術、待ってます!