まずは基本構成:ポーク編

初心者向け

ラッシュ構成(後日) / ポーク構成 / ダイブ構成

まずは基本構成を知ろう!
今回はポーク構成。

構成もピックと同じく、その意味を理解しないと効果を発揮しない。
構成例と共に、戦い方の基本について紹介します。

ポーク構成とは

ポーク
一般的には中長距離から遠隔攻撃で敵のHPを削っていく攻撃または戦術/プレイスタイル。シールドを展開したり、チームで散開するなどして相手チームと距離をあけることを念頭に置いている。

d3watch オーバーウォッチ用語集(2022/11/9)

遠距離からドカドカ攻撃する構成をポーク構成と呼びます。
ポーク構成はその圧倒的火力に目がいきがちですが、その真価は ”距離” の使い方であると考えいます。

歴史に学ぶ距離の重要性

戦いの歴史は「弓」の登場とともに大きく変化しました。
これまでの剣や斧といった近接戦闘武器における敵に近づく必要性を排したからです。
敵に近づくという行為そのものにリソースコストがかかるモノです。
近づく必要性のない弓戦術を用いることで、たとえ相手に近づかれたとしても、その時には相手の戦力は激減している、という状態を作り出すことができたからです。

歴史はさらに「砲撃」を生み出します。
欧州、そして日本では鉄壁を誇る城を構える長期戦闘を自信としていました。
しかし、砲撃の誕生により、鉄壁であるはずの城壁が崩されるようになり、これが軍事革命のきっかけとなりました。

この距離の考え方、城壁の崩し方はオーバーウォッチ2にも当てはまります。

オーバーウォッチ2に当てはめてみる

歴史的にも距離が重要な戦術要素であることを確認しました。
オーバーウォッチにも当てはまるのでしょうか?
具体例で考えてみます。

1.距離を潰すために消費されるスキル
弾幕広げられた戦場で、なんとか前に進もうとするザリアを考えてみましょう。

ザリアのバリアは2つもあるので、なんとか近づくことはできるかもしれません。
―――だけど・・

距離を縮めることがゴールであればよかったんですが、ザリアは近距離になってからが本番です。
しかし、なんと悲しいことでしょう。
頑張って近づくためにスキルを使い切ってしまった。
むしろ、相手のほうがスキル温存してるかもしれません。
オーバーウォッチがMoba型FPSと呼ばれる理由の1つはスキルの重要性です。
スキルが無いと ――特にタンクは―― 勝てません。
このように、距離という圧倒的な条件を相手に付きつけることでリソースを浪費させることがポーク構成の強みなのです。

例2.堅牢な城壁もなすすべなし
距離&高火力がポーク構成の強み。
この強みを活かすために得意距離のギャップを利用した戦い方があります。

ラインハルトで守りつつ、近づいてきた敵をメイの壁で分断、さらにリーパーでトドメを刺す。
なるほど、完璧な作戦っスねーっ。
不可能という点に ”目を” つぶればよぉ~~。
これは得意距離を押し付ける戦い方です。
レッドチーム(ラインハルト)側の戦い方はたしかに優秀かもしれません。
しかし、ブルーチームはポーク構成なんです。
ハンゾーが近距離になることはありえませんし、タンクのシグマも遠距離から高火力を出します。
このように、ラインハルトに代表される、城壁のように受け切る構成はポーク構成の火力になすすべナシです。

ポーク・ヒーローズ

それではポーク構成を代表するヒーローを紹介したいと思います。

■タンク
くどい説明は不要かもしれません。
言わずとしれた遠距離タンク、オリーサ、シグマです。
共通点は2つ。
1つは遠距離からの高火力。
もう1つは少なくとも2つの防御スキルです。
この防御スキルが優秀で、片方のスキルが切れそう→もう一つのスキルを使う→合間にサポートがケア、このスキルサイクルのお陰で戦線維持能力が異常に高い。
敵のちょっとした攻撃にはひるまない、まさしくタンクの姿です。
ラマットラもここに入るかもしれませんが、まだなんとも言えません。

■DPS
ポーク構成のキモである遠距離効果力を支えるDPS陣です。
アッシュ、ウィドウ、ハンゾーのようなスナイパーは持続的な火力を望めないかもしれませんが、射線に顔を出したら倒されるという意味で、純粋な火力よりもプレッシャーを与えられるかもしれません。
ジャンクは遠距離が得意なわけじゃないですが、自分から敵に近づかなくても強い、近づけるもんなら近づいてみろ、ということでポーク構成に入れています。
ソジョーンはわけあっていれてません。
これ以外に、ソルジャーやキャスディーの中距離DPSもいい感じです。
バスティオンもアリ!

■サポート
サポートはモイラ以外相性が良いと思います。
その中でも特徴敵なサポートをピックアップしました。
ゼニヤッタ:遠距離高火力構成?回復より火力だ!
マーシー:遠距離高火力DPSと相性◎。ファラやアッシュにポケットするのが有名。
ブリギッテにちょっと驚かれるかもしれません。
ブリギッテは相手の接近を拒否するウィップがあります。
無理に近づこうものならスタン、そして殴りまくるので近づくことを躊躇させます。
キャスもブリと同じ文脈でピックされてるかもしれませんね。

ポーク構成の戦い方

ポーク構成は、ドンと構えて、遠距離から火力を押し付けることです。

重要ポイント①プレッシャーを与え続ける
ポーク構成は常にプレッシャー与える存在だから強いのです。
他の基本構成と異なり、強さの波がありません。
敵に弾幕を張りつつ、そしてできれば誰にプレッシャーを与えるべきかを意識します。
ほとんどの場合は敵タンクがプレッシャー対象です。
敵タンクが前に出れなければ、敵はチームとして前に出れません。
ときに突っ込んできそうなフランカー(トレーサーやゲンジ)にプレッシャーを与えるのもいいでしょう。

重要ポイント②カバーできないエリアに敏感に
敵が大きな遮蔽物や高台に隠れたときにプレッシャーを与えられないのであれば、そこから敵の反撃が始まってしまいます。
そうならないために射線を広げる意識が重要です。
全方位プレッシャー、これが理想です。
ですが、エリアを抑えるという考えは中級者以上の能力かもしれません。
また、同様に自分たちの裏やサイドに気を配るべきです。
裏取りされてしまうとそこから崩れてしまうという問題があるのですが、加えて、そっちに注意するせいで、前面火力がガクっと落ちてしまうことに繋がります。

重要ポイント③キルを急いではいけません。
ポーク構成はむしろ、ゆっくり戦うことを得意としています。
DPSに注目しましょう、例えばスナイパー。
ワンキルを取るためのショットは多いほうがいい。
じゃあ、無理するのではなく、相手を縮こませて、ゆっくりとした試合展開です。
無理しなきゃ前に出られないというポーク構成の強みを活かすわけです。
ということで、たとえ相手がミリでも無理にキルとるリスクは不要です。
むしろ相手が下がったというバリューを得たと考えましょう。
と、考えると、実ははポーク構成は自ら前進するのが苦手かもしれませんね。

コメント

  1. 東方 より:

    なるほど、完璧な解説っスねーっ。
    “目”が抜けてる点に目をつぶればよぉ~~。