「有利ポジ」を ”もっと” 使いこなす!

脱初心者

ポジション理論、エリア理論・・・
オーバーウォッチのプレイヤー間でよく飛び交う言葉です。
体系的な話は難しいので、具体例からその一端に触れてみたいと思います。

有利ポジってわかるようでわかりにくい

当ブログで何度も取り上げていますが
FPSの常識に有利ポジション、強ポジションがあります。
OWも例外ではありません。

みんながよく使うから「有利ポジション」の場所はだいたい知ってる。
だけど、有利ポジションの活用方法はよく知らない。
初心者の方が抱えがちな悩みです。

今回はそもそも有利ポジションって何?
の角度から分析して見たいと思います。

セーフティだからこその有利ポジション

ポジションの価値とは敵チームの位置によって変化します。
今回のこの話を掘り下げていきますが、その前にポジションミスについて説明します。
以下の例をご覧ください。

銅像手前のチョークを通ろうとする敵を打ち降ろせます。
このポジションは強くないですか?
ですが、このポジションを確保する防衛側DPSはほとんどいません

スナイプされやすいからでしょうか?
それもあると思いますが、もっと根本的な理由があると思います。
(プラチナ以上の人は説明できるはずです。)

敵に寄られる危険があり、味方と合流するのが困難、そういう場所は有利ポジではない

これが一番の理由ですね。
OWはキルよりもデスしないことが重要です。
防衛側は特にデスしてはいけません

そのことを踏まえると・・・
上の画像のポジションは確かにキルチャンスが高いです。
しかし、同じようにデスする可能性も高いです。
ハイリスク・ハイリターン、どちらかというとリスクよりのポジションです。
味方のケア量よりも敵の攻撃量の方が多い、そういうポジションは有利ポジではないのです。
※上記例には他のカラクリもあるのですが、それは別の記事にて

相手の自由を奪うポジショニング・プレイ

今度は本当の有利ポジションを分析してみます。
同じKing’s Row1stの強ポジといえばここでしょう。

さらに以下では初心者の方が手を付けにくい、ココを考えてみたいと思います。

先程の観点からこのポジションを考えてみましょう。
すなわち、敵のリスクと、味方への合流しやすさ、を評価します。

1stポイントのターニングポイントとなるのは、攻撃側が赤色のラインを超えて青色○を踏めるかどうかにかかっていますね。

想定される敵の攻撃(赤矢印)を迎え撃つキャスディを考えます。
攻撃側のエリアにすごく近いように見えますが、キャスディのポジションは高台。
高台にいるので高台の守りを存分に発揮できます。
ということで、ひとまず敵の攻撃はさばけそうです。

味方に合流したいときはどうでしょうか?
比較的安全に合流できるルート(青矢印①)があります。
ここは高台から高台へ飛び移ることができます。
一応全DPSが渡れます(DPS毎に渡りやすさに差が出ますが)。
少々の被弾リスクがありますが、味方の距離も近いので合流○です。

オマケですが、このポジションで被弾してしまってもヒールパックが近くにあるのですぐに復帰できます。
このヒールパックを使いこなせるかどうかで、ポジション熟練度がわかります。

忘れちゃいけないのが、敵に寄られやすいかどうか。
キャスディ高台に登るための階段ルートがありますね。
キャスディは敵の寄りを察知するために、下画像のポイントに気を配りましょう。
敵の寄りさえ感知できれば、さっきの青矢印①ルートで味方のところに戻れるはずです。

まとめると、敵の攻撃はさばけるし、味方へも合流しやすい。
うん!有利ポジションの条件から外れていないようですね!
敵の寄りについて「おや?」と感じる人もいるかもしれません。別記事への振りなのでご容赦ください。


さて、デスしにくいポジションであることを確認しました。
つまり、有利ポジションなのでしょうか?
いいえ、分析は続きます。

デスしにくく、さらにリターン・アドバンテージもあるから強ポジションなんです。
例えば下の、攻撃側アッシュと防衛側キャスがタイマン状態になった時・・・
この状況になった時点でキャスの勝ちなんです。

キル確定!?
そうではないんです。
OWはキルだけが勝敗じゃないんです。

この状況だと、高台有利があるのでキャス有利は間違いないですが、だからといってアッシュをキルできるとは限りません。
それ以上に、アッシュの自由を奪っているのが重要なのです。

この対面状況だとアッシュが本来攻撃しないといけない、キャプチャ方面(赤矢印)への攻撃ができません。
アッシュが無理やりキャプチャに撃ち込もうとすると、今度こそキャスにキルされてしまいます。
アッシュは高台キャスを見続けないといけません。(もしくは諦めて移動)

キャスはピンチになったら下がれ(青矢印)ばいいだけです。
しかもキャスディは別のエリアに対して射線を向けることもできます

少し下がって視点をずらすだけでこの価値です!
敵を背後から撃てる瞬間、これこそOW汁がどばどば出る瞬間です。
なんとこのポジションはアッシュだけでなく、敵タンクの自由までも奪っています。
こちらについてもタンクが無理して前に出るならキルチャンスです。

有利ポジションの条件は上記のようなアドバンテージを確保できることなんですね。

敵の自由を奪えるのが有利ポジションの条件

待て「OWエリア理論」記事!

この話を掘り下げていくと、最終的には「エリア論」に行き着きます。
エリア論についてもいずれ紹介するつもりですが、身につけるまで難しい理論です。

今回の例のように、有利ポジションをどんな感じで使ったら強いのか、その体感が無いとエリア論を理解できません

しかも、今回の記事の中にもいくつか罠が仕掛けてあります。
そういう罠要素のような、別角度の視点も理解しないと理解できません。

いくつか関連記事をご用意しておりますので、ほか記事についもお待ちいただけますと幸いです。

コメント

  1. 匿名 より:

    ワザとかも知れませんが、アッシュは爆弾あるので、射線を切れません。(実際にココのハンゾーをキルしました)つまり敵キャラの理解をしなければポジション論は成立しないと思いますが