タンクはデスせずに前線に立つ、そしてプレッシャーを与える。
わかっちゃいるけど、どんなことをしていいかわからない。
攻め気 vs 受け身 のトレード・オフ
「攻め」と「守り」。
このバランスセンスを身につけること、それは全ロールに共通するテーマです。
言うまでもなく、タンクこそこの感覚を持っているべきです。
クチで言うのは簡単。
野良という不確定な環境で最適バランスを見つけることの難しさ。
攻めすぎちゃうと味方が活躍する前にタンクが落ちてしまう。
守り過ぎちゃうとオブジェクトに触れない。
そんなジレンマがあります。
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強いて言うなら、初心者が身につけるべきは「守り」の技術だと思います。
守り、すなわちデスしないプレイさえできれば味方がキャリーしてくれるかもしれない。
「味方がキャリーしてくれるかも」という考えはOW2のタブーですが「チームで自分が一番下手」という状況は必ずあります。
その時に最低限足を引っ張らない「デスしない」のムーブが助けになります。
自分の先デスは、味方がキャリーしてくれる時間を潰し、チーム崩壊を招いてしまいます。
今回の記事は「守り」に関する内容ですが、受け身プレイにしか使えない技術ではありません。
むしろ、初心者脱出の基本となる動きです。
タンクプレイにおける、セーフティに、しかしチャンスを伺うプレイを。
しかもそれも安定して実行できる技術だと思います。
それでは本題に入っていきましょう。
タンクは守りのトライアングルを意識せよ
タンクで安定してチームの盾となるにはちょっとしたコツがあります。
正式な呼び名ではないですが、本記事では守りのトライアングルと呼でいきたいと思います。
防衛スキルに重要な要素は3つ「防衛スキル・遮蔽物・ヘルス」です。
トライアングルとはこれをグルグル回すことです。
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A. 防衛スキル
超基本を今一度説明します。
防衛スキルはチームを守るために使う、タンク固有のスキルです。
防衛スキルを使って生存能力を高めましょう。
最初は「ピンチになりそうなら使う」を意識しましょう。
そうすると無駄スキルを減らすことができます。
下手なうちは意味不明なタイミングで防衛スキルを切っちゃったりします。
そして少し上手になったら「敵の重要スキルに防衛スキルを使う」にチャレンジです。
わかりやすいのはアナ瓶に対してザリアバリアとか。
相手のチャンスプレイをこっちのチャンスプレイに変換する動きです。
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B. 遮蔽物
遮蔽物とは耐久力∞のシールドです。
こう考えたら使わない理由はありません。
スキルがない、ヘルスがない、それでもワンチャンスあります。
遮蔽物に隠れましょう
できればサポートの斜線が通る遮蔽物です。
隠れている間はオブジェクトにタッチできないかもしれません。
ですが、ここで焦りはデスの甘い罠です。
遮蔽物の使い方を見るだけでタンクのレベルを測れぐらい技術が光る場面です。
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C. ヘルス
改めてヘルスの考え方に触れると驚く初心者の方もいますね。
ヘルスはタンクのリソースです。
ある程度のダメージは許容できるんです。
ヘルスで時間を稼ぐことで味方が落ち着きを取り戻し、自分の防衛スキルも再アップします。
限られたヘルスでどこまで戦えるかという管理思考は結構難しいです。
ヘルス管理の入門としては「ヘルスピンチのシナリオ」と「味方サポの回復性能」でしょう。
長くなるので今度別記事で取り上げます。
上の3つをグルグル回すことで、前衛としてのタンクが安定します。
つまり、デスしにくく、それでいて前線を維持するタンクになれます。
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しっくりこない人は、逆にタンクのピンチを想像してみましょう。
タンクのピンチって「万策尽きた」状態ですよね。
ボンバーマンで初手爆弾に挟まれる環境1と同じです。
じゃあ、万策尽きなきゃいいんです。
上のトライアングルは常に1手指し続けるプレイです。
ときにはスキル、時には遮蔽物、それらを駆使してヘルスで受け止める、のプレイです。
万策尽き無い限り、サポートが、そして味方が助けてくれるはずです。
このトライアングルを意識するだけでタンク生存能力は段違いに向上します。
基本です、しかしなかなか教えてもらえない基本です。
あなたのタンクを次のステージに運んでくれるテクニックはこのトライアングルかもしれません。
トライアングルにサポートスキルを入れるな
タンクのマインドセットを説明するついでに補足も1つ。
タンクプレイヤーは自分の生存プランの中にサポートスキルを入れてはいけません。
どうしようもないピンチのときにサポートに助けてもらうのは当然あります。
しかし、それを当たり前、サポスキルをもらえる前提でのプレイは身を滅ぼします。
このサポ依存はさすがにダメです。
こういう人ほどサポに文句を言いがちなイメージです。
サポに依存しないプレイを身に着けられればライバル・プレイの荒波も乗りこなせます。
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「10回のプレイのうち、10回ともサポスキルに期待する動き」になってる?
それではダメです。
その中から1回でもサポスキルに依存しない動きをできるようにチャレンジしましょう。
もしかすると守りのトライアングルで、サポスキルに頼らない動きを実現できるかもしれません。
改善した1回のプレイ、今まで自分に向けられていた味方アナの回復ビンが、敵に向かう阻害ビンに変わるかもしれません。
ね?なんか勝率が上がっていく気配がしませんか?
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守りのトライアングルはタンクの色が出る
守りのトライアングルの練習をしてみたくなりましたか?
実践に行く前にタンクカテゴリ別の切り口も頭に入れてみてください。
守りのトライアングルはタンクごとに動きが違ってきます。
それは、タンクごとに得意な動きが違うからです。
特に構成と呼ばれるタンクの特色に意識を向けてみましょう。
■ダイブタンク
ウィンストン、ドゥームフィストなどのダイブタンクはトライアングルが難しいです。
その理由は、スキルの1つが移動スキルだから。
移動スキルがトライアングルを難しくしている理由は、その攻撃性です。
ダイブタンクが敵に飛び込むときは殺意を持ってダイブします。
・・・トライアングルを忘れちゃいそうですね。
飛び込んだ先は、ヘルス管理できるような味方サポ位置関係ですか?
ヒールをもらえないとヘルスを使ったプレッシャーは不可能です。
ほかにも、飛び込んだあとに遮蔽物に隠れられいますか?
うまいタンクほど飛び込んだ後にちゃんと遮蔽物利用しています。
飛び込んだ後のヘルス戦略・遮蔽物戦略、これがダイブタンクの重要戦術です。
・・・難しい!
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■ラッシュタンク
ちょうど中間ぐらいのムズさです。
ラインハルト、JQといったラッシュ2タンクは遮蔽物を使いこなせるかどうかにかかっています。
ラッシュタンクは、ダイブタンクの移動スキルに当たるスキルの代わりに、近距離大火力スキルを持っています。
防衛スキルで守るだけでなく、遮蔽物から遮蔽物にじわじわと近づいていく動きが重要になります。
守りのトライアングルで安全にプレイしつつ、近距離スキルで相手を踏み潰す。
そんなイメージができれる人はラッシュタンクのセンスありです。
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■ポークタンク
オリーサ、シグマといったポークタンクが一番簡単。
ポークタンクから守りのトライアングルを練習するといいかもしれません。
なぜなら、ダイブの移動スキル、ラッシュの近距離スキル、をポークタンクは持たないかわりに追加の防衛スキルをもう1つ持っていることが多いからです。
防衛スキルが多いんだからトライアングルを維持しやすい。
防衛スキルを使ったとしても、サブの防衛スキルがある。
――― このオリーサ硬すぎ!
聞こえないはずの敵の声が聞こえるようになったらディビジョンアップはもうすぐです。
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守ってばっかりじゃダメ。試合を動かせ!
さて、今回はタンクの生存能力を高めるテクニックについて考えてみました。
敵の攻撃を吸収する、前線に立つ、という意味のタンクですが、そのためにどんなことをしたらいいのか試行錯誤で苦労していた方も多いかもしれません。
守りのトライアングルにも限界がありますが、目指すべきプレイが見えていなかった人は挑戦してみてもいいかもしれません。
デスしないタンクになるだけでゴールドぐらいは脱出できると思います。
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そして生存タンクを身に着けたタンクは次のステップも考えましょう。
タンクだからって守ってばかりじゃダメ。
試合を動かす工夫をしないとチームをキャリーすることはできません。
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じゃあ、どうする?
それはまた別の記事に書いていきたいと思います。
コメント
いい記事!
トライアングルのそれぞれで、得られるリターンとリスクが違うのもポイントな気がしました。(例えば、遮蔽物を使うとアビリティのCTとサポートのヒールが手に入る代わりに前線を上げられない、とか)